人でも「走れるようになるためにはまず歩くことから」と言われますが、これは犬と一緒にランニングをするときにも当てはまります。まずは愛犬があなたと一緒に歩調を合わせて歩くことができるようになったら(あなたのペースに合わせて注意散漫にならず、左右どちらかに付いて歩くこと)、ランニングの練習を取り入れてみましょう。合図をして少しペースを上げることができたら、トリーツやおもちゃでしっかりとほめてあげるだけで良いのです。
ほとんどの犬は定期的にランニングをすることを喜びます。ランニングによるメリットも多くありますが、パグ、ボクサー、ブルドッグ、シーズーなどの短頭種は、呼吸の問題が起こりやすいので、長距離のランニングは避けたほうが良いでしょう。以下に、犬にランニングをさせるときの気をつけるべきポイントを紹介します。
- 人と同じように犬も持久力をつける必要があるので、最初は短い距離からはじめ、時間をかけて距離とスピードを上げていきましょう。
- 水分補給は重要です。犬が激しく息をしていないか観察し、極端に高い気温、高い湿度の状況では走らせないようにしましょう。
- 炎天下のアスファルトは肉球をやけどしてしまう可能性がありますので、暑い時期はアスファルトには近づけないようにしましょう。
- 子犬はまだ成長途中なので、ランニングは骨や筋肉に負担がかかってしまいます。ランニングをはじめるのは、犬が生後18ヶ月くらいになってからにしましょう。
- ランニングをする際には、必ず獣医師の診察を受けてOKをもらい、犬が疲れた様子を見せたら必ず走るのをやめて休憩するようにしましょう。
もし、愛犬とのジョギングにもう少し刺激を加えたいと考えるようになったら、クロスカントリーとランニングを融合させた「カニクロス」もおすすめです。カニクロスはヨーロッパで生まれたスポーツで、元々はマッシャー(犬ぞり)がオフシーズンに犬を鍛えるために導入されました。今では、健康で走れる犬であれば誰でも参加することができますし、特にワーキングドックの多くはこのスポーツを好んで取り入れています。
カニクロスでは、引っ張られる力や衝撃を最小限に抑えるように設計されたハーネスやバンジーコードのリードで、犬と人間をつなぎます。犬が前を走っているときは後ろから指示を出します。「Go gee / ゴージー」(右に行く)や、「Go haw /ゴーホー」(左に行け)、「 On-by / オンバイ」(そのまま走れ)などの指示を使います。
カニクロスに挑戦するには、適切な道具が必要です。カニクロス用のハーネスはインターネットなどで購入できます。短い距離を歩きながら徐々にスピードや距離を上げていくことで、犬が飼い主につながれていることに慣れていきます。他のクロスカントリー・スポーツと同様、カニクロスは主にオフロードを走るので、地形に合ったランニング・シューズを用意しましょう。
カニクロスでもランニングでも、犬のパフォーマンスの良し悪しは、トレーニング、ボディコンディション(体重・体型)、栄養管理にかかっています。愛犬が走れるようになったら、ユーカヌバ™ ・プレミアム・パフォーマンスを検討してみてください。