一生のスタート!
新しい子犬はさまざまな栄養素を摂取する必要があります。よって、オーナーはそれに関する情報を集めて研究し、子犬にとって最良のスタートを切れるようにする必要があるでしょう。子犬が新しい食事に慣れるのを助ける給餌に関するヒントと、フードに使用すると良い主な食材に関する情報をまとめました。
子犬は最初の1年で急激に成長するので、適切な栄養を摂取させて成犬になるまでの発育を促進することが重要です。最初の15か月間で強力な栄養基盤を作ると、子犬の潜在能力を最大限に発揮させるのに役立ちます。つまり、適切なフードを適切な量与える必要があります。
子犬に与えるべきフードの量は、年齢、犬種、そして個々のニーズによって異なります。愛犬にどれだけの量を食べさせる必要があるかについては、ドッグフードのラベルにある給与ガイドを参考にすると良いでしょう。サイズの異なる犬は栄養要求も異なるため、愛犬がどのくらいのサイズに成長するかを念頭におく必要があります。そして、それに応じて食事を調整すると良いでしょう。小型犬の子犬は代謝の成長スピードが早く、脂肪やプロテインから多くのエネルギーを必要とします。大型犬の子犬は成長期間が長く、強い骨を発達させるために一定レベル(および比率)のカルシウムとリンが必要になります。
子犬にどんなフードを与えるべきか
子犬のフードを選ぼうとすると、非常に多くの選択肢があり、何が愛犬にとって一番良いのか判断に迷うかもしれません。子犬に与える食事は、特定のニーズに合わせて調整された高品質のフードで、成犬に成長するために必要な必須栄養素が含まれていなければなりません。子犬の食事には、次の必要な栄養素が含まれていることを確認しましょう。
プロテイン
子犬の食事には必ず、筋肉量を増やすのに役立つ高品質のプロテインが含まれている必要があります。プロテインは。筋肉の発達に不可欠な構成要素であり、健康的な皮膚と被毛を作るのにも役立ちます。
脂質
子犬の食事では脂質が特に重要です。子犬には、特定のビタミンの吸収を助ける働きをする、オメガ3やオメガ6などの脂肪酸がバランス良く必要です。オメガ酸は、つやのある健康な被毛を作ります。
炭水化物
犬が必要とする三大主要栄養素の1つである炭水化物(残りの2つはプロテインと脂質)は、エネルギー源として重要な役割を果たしています。子犬は、エネルギーに満ち溢れ、非常に活発であり、炭水化物のようにすぐに使用できるエネルギー源を必要としています。
ビタミンとミネラル
ビタミンとミネラルは、子犬が総合的に健康かつ幸福に過ごしていくための鍵です。カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルは、身体機能を助け、栄養不足を防ぎます。ビタミンEは子犬の発育中の免疫システムをサポートし、ビタミンAは健康的な肌と光沢のある被毛を作ります。子犬は、病気を防ぐのに不可欠な免疫システムを発達させている段階にあります。そのため、子犬には、まだ発達段階にある免疫を保護する働きのある抗酸化成分とビタミンEを含む食事を与える必要があります。
DHA
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、子犬が精神的な潜在能力を最大限に発揮するのに重要な役割を果たすオメガ3脂肪酸です。DHAは授乳中の犬の母乳に自然に発生します。これは、子犬の脳の成長と認識力の発達に不可欠です。子犬のトレーニングはなかなか骨の折れる作業だといわれます。だからこそ、子犬の食事にはトレーニングの習得を助けるDHAを含める必要があるのです。
カルシウム
子犬はカルシウム不足またはカルシウム過多に簡単になってしまいます。どちらも後々の問題につながるおそれがあります。カルシウム過多になると関節の問題が起きる可能性があり、カルシウム不足になると発達の遅れにつながるおそれがあります。カルシウムと他のミネラルの適切なバランスをとることは難しい場合がありますが、適切なカルシウムとリンの比率を見つけるために研究された、科学的な根拠にもとづく食事を探すことが重要です。
食物繊維
成長中、子犬は成犬よりも食事からより多くのエネルギーを摂取する必要がありますが、人間の赤ちゃんのように、子犬の口も小さく歯が少ないため、食べ物を噛むのに苦労します。よく噛まないと食品の消化は悪くなり、体が栄養素を吸収しにくくなる可能性があります。適切な消化、腸の健康、健全な便通を促進するために、発酵性食物繊維を含んだ食事を見つける必要があるでしょう。
子犬にフードを与える回数
一般的に、生後5か月未満の場合は少量ずつの食事に分けて1日3回、その後は1日2回与えることを推奨しています。子犬は習慣によく慣れるので、食事は毎日毎回同じ時間に同じ場所で与えるようにしましょう。また、体重はよく気をつけて見ておくことが重要です。身体活動量が少なかったり、代謝速度が遅かったりする場合、愛犬には推奨よりも少ない量の食物しか必要ない可能性があります。子犬が順調に成長している(適切な成長曲線上)ことを確認するため、最寄りの獣医師で定期的に検査を受けるのがベストです!トリーツも少し注意が必要です。トリーツは、特にトレーニングにおいて子犬を育てるために重要な役割を果たしますが、1日のカロリー摂取量を計算してそれを超過しないようにする必要があります。また、1日の摂取量の10%を超えないようにするのが理想です。
成犬用フード
子犬が成犬になったら、子犬用フードから成犬用フードへ移行していく必要があります。子犬用フードは通常、より高いエネルギー要求を満たすためにカロリーがはるかに高く、成長段階にある子犬の成長を助けるために栄養補助食品を追加することもよくあります。成犬用フードへ移行する最適な時期は、子犬の犬種やサイズ、個々のニーズによって変わりますので、獣医師に相談することをお勧めします。フードを切り替える準備ができたら、子犬用フードに成犬用フードを少しづつ追加して、徐々に新しい食事に移行していきます。新しい食べ物を混ぜ合わせて7日以上掛けてゆっくりと行います。少しづつ子犬用フードの量を減らしながら、成犬用フードの量をだんだんと増やしていきます。こうすることで、新しい食べ物に慣れる時間が与えられるため、お腹の不調や下痢の可能性を最小限に抑えることができます。
これまで、子犬の食事に何を求めるべきかを説明してきましたが、お役に立ちましたでしょうか。非常に多くの成分と主張が出てきましたが、食事において最も重要なことは、子犬に必要な栄養バランスを提供する高品質の材料を使用することです。科学的な根拠にもとづく食事も重要です。すべてが適切な比率で含まれていることが確認できるため、子犬が成犬期へ健全に移行するのに必要なすべてが備わっているという安心感を得ることができます。