犬の嗅覚は人間の約1,000倍と言われています。犬のオーナーとして、私たちはそれを羨ましがるべきなのかもしれません。実際、私たちは愛犬の臭いに気づいていないことが多く、家族や親友に指摘されて初めて気づくこともあります。(指摘してくれればいいですが。)
あるいは、愛するペットが最近少し臭いことに自分で気づいていることもあるでしょう。もしそうなら、騒ぎ立てず、調査をしてください。
臭いの原因は、無害なもの(犬が何かの上に寝そべった)から緊急を要するもの(感染症)まで、さまざまあります。犬を風呂に入れたり、被毛をよくブラッシングしたり、トリマーや獣医師のところに行ったりするなど、悪臭を軽減する明白な方法を試したら、詳しく原因を調べてみてください。
犬の臭いの発生源
ニュージャージー州ナトリーのアメリカ人獣医師であるルイス・クルピ博士は、犬の臭いのほとんどは耳と口から発せられると言います。「犬が耳を引っ張ったり、頭を振ったりしていないか確認してください」。感染症を起こしている可能性があります。
「イースト菌感染症も犬の体臭のよくある原因の1つで、不快なほど甘い臭いを放ちます」と、獣医師であり、Exceptional Canineへの定期的寄稿者であるトレーシー・デワースト博士は言います。「愛犬に汗の臭いや酸っぱい臭いがある場合は必ず、診察を受けさせてください」と同博士は語ります。イースト菌感染症は、ある種のアレルギーを示していることがよくあります。「イースト菌は通常、皮膚と耳に少量見つかりますが、アレルギーのある犬には通常あるべき皮膚防御がありません」とロングウッド獣医学センターのコリーナ・パーソンズ博士は言います。パーソンズ博士は、イースト菌感染症になるのは、犬がイースト菌の成長を促進する環境にいることが問題である可能性があると言います。例えば、水泳をする犬で、いつも耳が濡れている状態にあるなどです。「ただし、イースト菌感染症は、甲状腺の問題や免疫力の低下を示している可能性もあります」と、デワースト博士は語ります。
愛犬の息は決してバラのような匂いはしないかもしれません。しかし、悪臭を放っている場合は、歯の病気、歯石、奥歯の問題、または胃の感染症を疑ってみる必要があるとデワースト博士は言います(同博士によると、生まれつき他の犬より口臭が少ない犬もいるそうです)。もちろん、歯磨きを含む犬のデンタルケアの定期的プログラムは、歯の問題を防ぐのに役立ちます。
愛犬の臭いを見逃さない
犬の肛門嚢が何らかの理由で破裂したり、部分的または完全に空になったりすると、はっきりとした糞便のような臭いがして、何かがおかしいことを教えてくれます。犬の肛門嚢が家の外で空になったとしても、犬の被毛に臭いの形跡がある可能性があります。犬はよく、肛門嚢の部分を掻こうとしてお尻を床に擦り付け、悪化させます。デワースト博士によると、肛門嚢の破裂や漏出は通常、イースト菌感染症または細菌感染症の兆候であるといいます。肥満と食物アレルギーは、肛門嚢炎症のより一般的な原因です。
最後に、腹部の膨張があります。犬が時々放屁するのは正常ですが、腹部が過度に膨張している場合は注意が必要です。この場合、食物アレルギーまたは消化不良を示している可能性があります。愛犬の臭いを当たり前のこととして片付けないことが重要であると、専門家は警告します。「愛犬が臭くてはいけない」とデワースト博士は言います。「臭ったら正常ではありません。」
一方、クルピ博士は、愛犬が主に室内犬であっても、入浴させすぎないようにと警告します。クルピ博士によると、このようなよくある臭いを取り除くためには、頻繁なブラッシングがお勧めということです。「入浴よりもブラッシングをしたほうが良い」と博士は言います。入浴はおろらく年に3〜6回で十分であるということです。「自然の油分を維持するのです。」