子犬を家族に迎え入れるということは、長ければ15~20年ほどの時間を共に過ごすということです。だからこそ、あなたのライフスタイルやその犬種の特徴を理解し、無理なく生活できる犬種を選ぶことが大切です。
・ライフスタイル ・周辺環境 ・家族構成 ・経済状況 ・住宅環境 ・働き方 ・先住ペット
本やインターネットで調べることで、様々な犬種の特徴を知ることができます。同じ犬種を飼っている友人、家族、獣医師、ブリーダーさんに話を聞いてみるのもいいでしょう。
同じ犬種でも活発な子犬もいれば人見知りする子犬もいます。はたまた遊ぶことが大好きな子犬もいればそうでない子犬もいます。性格は様々ですが、しつけの仕方によって、その後の行動が大きく変わります。現代の社会で一緒に生活することは、様々なルールがあります。愛犬のためにも、正しくしつけをすることが大変重要です。
純血種かミックスか
特定の仕事を果たすために飼育された犬種もいれば、見た目の良さを追求したり、人との交流を目的に飼育された犬種もいます。このような犬種は固有の特徴を持っており、気質、サイズ、被毛のタイプ、活動レベルなど、こんな子犬を引き取りたいという明確な希望を持つオーナーにとって利点となります。具体的な要望がないというオーナーは、保護犬団体から引き取るのも検討してください。引き取り手のいないペットの数を減らすことに繋がります。
活動レベル
犬種によって、活動レベルと毎日の運動の必要量が大きく異なります。あなたがアウトドアを楽しむとてもアクティブな方であれば、スポーツ犬種や牧羊犬がぴったりかもしれません。一方、室内がメインとなるライフスタイルであれば、スポーツ犬以外のあまり活動的でない犬種が良いでしょう。
犬種の持つ特徴
犬には個体ごとの個性がありますが、一部の犬種は元々異なる目的をもって繁殖されているため、固有の行動が見られます。例えば、レトリバーやスパニエルなどのスポーツ犬は、人や他の犬に対してとても社交的に振る舞う傾向がありますが、牧羊犬や使役犬の中には、社交的を通り越して「一つの家族」のような強い関係を築く犬種もいます。また使役犬の中には、多くの猟犬犬より生まれつき防御的な犬種もいます。引き取りたいと思う子犬の犬種について詳しく調べ、その気質や個性があなたのライフスタイルや性格に合うかどうかを検討してください。
トリミングの必要性
長い被毛を持つ犬の中には、被毛のもつれを防ぎ、被毛と皮膚を健康に保つために、頻繁にブラッシングする必要があります。短毛の犬種はブラッシングが少なくて済みますが、それでも時々ブラッシングする必要があります。プードルやシュナウザーなどの一部の犬種は、定期的にプロによるトリミングが必要です。最後に、一部の犬種は他の犬種よりもゆっくりしたペースで毛が抜けますが、すべての犬は1年のある時期に毛が抜けます(完全に無毛の犬種は除きます)。
健康状態
健康は子犬の引き取りにおいて最も重要です。ワクチン接種や寄生虫駆除、および既知の健康問題について、ブリーダーなどから聞いておきましょう。子犬は、引き渡しの前に、一連のワクチン接種と少なくとも1種類の寄生虫駆除を済ませておかなければなりません。成犬を引き取る場合は、犬のワクチン接種と診察履歴について確認するようにしましょう。
性格や行動
一般的に犬を引き取る際の性格について検討するなら、「普通」が良いでしょう。極端に臆病であったり怖がる子犬や、大胆で外向的すぎる子犬を選ぶのも賢明ではありません。注意深く、好奇心が旺盛で、人にも友好的な子犬の方が家族に迎え入れるのには適しています。犬と遊んだり、性格についてブリーダーや里親などに話を聞くようにしましょう。
犬の両親に会う
純血種の子犬を迎え入れる場合や、保護活動団体が母犬と子犬を一緒に育てている場合は、母犬(可能であれば父犬にも)に会いに行きましょう。子犬は母親の「複製」ではありませんが、その気質的特徴のいくつかを継承するとともに、幼い頃に母犬から行動を学んでいます。