犬の緊急事態について認識し、その対処方法を知ることは、ペットオーナーの責任です。よくある犬の緊急事態と、その対処方法について確認しておきましょう。

薬の誤飲

愛犬がテーブルの上に残されていた薬を飲み込んでしまいました。人の投与1回分の薬を摂取することは犬の健康被害の可能性があり、子犬にとってはとても危険です。愛犬が人間の薬を飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。

交通事故

愛犬が車にぶつかってしまいましたが、大丈夫そうに見えます。もし、大丈夫そうに見えても必ず獣医師に診てもらうようにしてください。多くの怪我は外見からすぐに分からないので、検査する必要があります。呼吸困難がある場合は特に危険です。

切り傷(深い)

愛犬が屋外で遊んでいて深い藪に分け入った際に、足に深い切り傷を負ってしまいました。切り傷は出血がなくても深刻な感染症を引き起こす可能性があります。すぐに獣医師に診てもらうようにしてください。

足を引きずっている(原因不明)

愛犬が庭でジャンプしていて足を引きずるようになりました。すぐに治り、引きずらなくなれば、おそらく大丈夫ですが、足に圧力をかけると嫌がったり、足が曲がっているように見える場合は、すぐに獣医師に連絡してください。

チョコレートを食べた

友人が善意で愛犬にチョコレートを与えてしまった。チョコレートは犬にとって有害な場合があります。害の程度はチョコレートの種類と摂取量によって異なりますが、カカオの含有率が高ければ高いほど、危険度が増します。子犬にはベーキングチョコレート30 gは有毒ですが、ミルクチョコレート280 gなら食べても深刻な問題は起きません(お腹の不調を起こす可能性はあります)。もしチョコレートを食べてしまったら、大丈夫だろうで済まさず、獣医師に連絡してください。

気道に物が詰まった

キャッチボールをしているとき、愛犬が喉にボールを詰まらせました。ほとんどの犬は口に詰まったものをすぐに吐き出しますが、気道が塞がれることもあります。もし犬が呼吸できなくなった場合や、呼吸しにくそうにしている場合は、すぐに救急診療所に連れて行ってください。絶対に詰まった物を引っ張り出そうとしないでください。なぜなら気道の奥にさらに追いやられてしまう恐れがあるからです。

緊急事態が起こらないようにしていても、不測の事態が起こる可能性があります。いざというときのために、獣医師の連絡先を登録し、動物病院や救急病院の場所を把握しておきましょう。